海上コンテナ 20’HC
Marine Container 20’HC(ハイキューブ)は、全世界で貨物の安全かつ効率的な輸送・保管を可能にする、増加した高さを持つ頑丈で標準化された輸送ユニットです。標準的な20フィートコンテナ(いわゆる20’DC – 乾燥コンテナ)と比較すると、20’HCは約30 cm高く、内部容積が大きく、かさばる貨物や容積の大きい貨物の取り扱いが容易です。
略称「HC」は「High Cube」の意味で、立方体空間が増加していることを示します。このバリエーションは、軽量だがかさばる貨物、エンジニアリング製品、引越し、あるいは住宅や商業スペースへの改装に特に需要があります。
最新の20’HCコンテナは、耐候性の高いCORTEN鋼で製造されており、過酷な海上輸送条件下でも長寿命と最小限のメンテナンスを実現します。そのため、物流以外でもモジュラービルディング、倉庫、技術施設、ガレージ、モバイルオフィスの基礎として利用されています。
主な特徴と技術仕様
正確な寸法(ハイキューブコンテナ寸法)
寸法パラメータは標準コンテナと比較した際の主な区別点です。製造メーカーによりわずかな差異はあるものの、すべてのコンテナは厳格なISO規格に従って製造され、世界的な輸送インフラ内での互換性と取り扱いの容易さが保証されています。
| パラメータ | メートル単位 | インペリアル単位 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 外形長さ | 6 058 mm | 19′ 10.5″ | 20′コンテナの標準長さ |
| 外形幅 | 2 438 mm | 8′ 0″ | 標準コンテナ幅 |
| 外形高さ | 2 896 mm | 9′ 6″ | 標準(8′ 6″)との差 |
| 内部長さ | 5 898 mm | 19′ 4.2″ | 壁厚分減少 |
| 内部幅 | 2 287–2 352 mm | 7′ 6″–7′ 8.6″ | 種類・メーカーにより異なるが、角部が最も狭い |
| 内部高さ | 2 698 mm | 8′ 10.2″ | 20’DCより約31 cm多い |
| ドア開口幅 | 2 340 mm | 7′ 8.1″ | ユーロパレットの取扱いが可能 |
| ドア開口高さ | 2 585 mm | 8′ 5.8″ | 大型貨物用の高いドア |
| 使用可能面積 | 14.5 m² | 156 sq ft | 保管・改装用 |
| 内部容積 | 37.2–37.4 m³ | 1 315–1 320 cu ft | 20’DCより10–12 %多い |
注記: 製造メーカーやモデルにより数ミリメートルの差が生じることがあります。必ずサプライヤーの技術シートで実測値を確認してください。
容量と重量
寸法に加えて、安全な取扱い・保管・輸送のために荷重容量と重量を把握することが重要です。
| パラメータ | メートル単位 | インペリアル単位 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 軽量(空重量) | 2 300–2 420 kg | 5 070–5 335 lbs | 空コンテナの重量 |
| 最大積載量 | 28 060–28 180 kg | 61 880–62 130 lbs | 安全に積載できる貨物重量 |
| 最大総重量 | 30 480 kg | 67 200 lbs | 空重量+最大積載量 |
警告: 最大積載量は決して超えてはなりません。安全性だけでなく、道路・鉄道輸送の規制を満たす必要があります。
国際規格と認証
- ISO 668、ISO 1496‑1: コンテナの基本寸法、マーキング、強度パラメータを規定(ハイキューブも含む)。
- CSCプレート(安全コンテナ条約): 国際輸送に使用されるすべてのコンテナに必須。強度、耐久性、スタック性の安全要件を確認。
- TIR、UIC、カスタムシール: 輸送モードや市場ごとの追加認証。
主な用語
- インターモーダル輸送: コンテナを船・鉄道・トラック間で荷卸しせずに移動できること。
- TEU(Twenty‑foot Equivalent Unit): コンテナ船の容量単位。1 TEU = 1 × 20′コンテナ(DCまたはHC)。
- CONEXボックス: 特に軍事用途で使われた歴史的名称。

構造と素材:20’HCコンテナは何でできているか?
主な構成要素
- 本体とフレーム: 耐候性CORTEN鋼(COR‑TEN A/B)使用。化学組成により保護的な腐食耐性層が自然に形成され、耐久性が高く、塗装作業が最小限。
- 床: 海洋用合板、厚さ28 mm。多くは竹と組み合わせ、荷重耐性と環境配慮を向上。防カビ・防シロアリ・防湿処理が施され、1 m²あたり最大5 000 kgの点荷重に耐える。
- 壁・屋根: 波形鋼板、厚さ1.6–2.0 mm。波形により剛性が高まり、重量は抑えられる。
- ドア: 両開き式、最大270°開く。ロックバー4本とオプションのセキュリティカバー(ロックボックス)を装備。全周に高品質EPDMゴムシール。
- コーナーキャスティング: 標準化された穴がある大型鋼製継手。リフト、スタック、固定に使用。
- 通気口: 小型側面開口部4–8個で結露・カビ防止と換気を確保。
- フォークリフトポケット: 空コンテナをフォークリフトで持ち上げるための凹み(モデルにより有無あり)。
表面処理
- 防錆プライマー と 二成分トップコート(RALカラーが一般的)。追加でマーキング、反射材、ロゴなどもオプションで塗装可能。
比較:20’HC と他のコンテナタイプ
20’HC と 20′標準(DC/GP)
| 項目 | 20’HC | 20’DC | 差異・影響 |
|---|---|---|---|
| 外形高さ | 2 896 mm(9′ 6″) | 2 591 mm(8′ 6″) | +30 cm、主要な違い |
| 内部高さ | ≈ 2 698 mm | ≈ 2 393 mm | +31 cm、取り扱いが楽で空間増 |
| 内部容積 | ≈ 37.4 m³ | 33.2 m³ | +12 % |
| 使用可能面積 | 14.5 m² | 13.9 m² | – |
| 価格 | やや高め | 標準 | 差はほぼ無視できる |
| 主な用途 | 大型貨物、改装 | 標準輸送 | HCは改装やかさばる貨物に適す |
20’HC と 40’HC
- 長さ: 40’HCは長さが2倍で、容積は約76 m³。
- 取扱い・物流: 20’HCはコンパクトで狭い場所での取扱いが容易、輸送コストも低い。
- ㎡当たり価格: 40’HCの方が一般的に低い。
- 利用シーン: 20’HCは小規模プロジェクトや移動性が必要な現場、40’HCは大規模倉庫や大型住宅建築に適す。
20’HC と 20′リーファー(冷凍コンテナ)
- 構造: リーファーは断熱サンドイッチ壁、ステンレス内部、冷却装置を備える。
- 内部寸法: 断熱材と装置の分厚さにより小さくなる。
- 用途: HCは一般貨物全般に、リーファーは食品・医薬品・生植物など温度管理が必要な貨物に使用。
20’HC コンテナの利用例
輸送・物流
- インターモーダル輸送: 船・鉄道・トラック・倉庫間のシームレスな転送。
- 大型貨物: 機械、設備、高さのあるパレット、建築資材。
- 二段パレット積み: 軽貨物でユーロパレットを2層に積める。
- 農業機械・産業部品: 長尺パイプやロールなど。
移動式・仮設倉庫
- 建設現場: 工具・資材・機材の現場保管。
- 小売: イベントのバックオフィス、季節在庫、ポップアップ販売スペース。
- 個人利用: 家具・バイク・庭機器・ボートの保管。
改装・モジュラー建築
- 居住ユニット: 小さな家、キャビン、レクリエーション施設。
- オフィス・作業場・ガレージ: 迅速な設置と高い防犯性。
- 販売ブース・カフェ・バー: デザイン性とモビリティ。
- 技術施設: サーバールーム、電力ステーション、変電所。
改装のメリット
- 十分な天井高さ: 断熱・天井設置後でも 2.4–2.5 m 以上確保可能。
- サービス導入が容易: 空調、電気、セキュリティの配線がシンプル。
- 建築基準への適合: 多くの自治体で最低居住高さ 2.5 m が求められるが、HCは基準を満たす。
コンテナ等級(状態・品質)
使用目的と予算に応じて適切な等級を選ぶことが重要です。一般的な分類は以下の通りです。
| 等級 | 説明 | 推奨用途 |
|---|---|---|
| 新品 / ワン‑トリップ | 工場出荷後、1回の航海だけで使用された新品。摩耗がほとんどなく、仕上げが新しい。改装や見栄えが重要な用途に最適。 | 改装、展示、輸出 |
| Cargo Worthy (CW) | 使用済みだが、輸出用に認証(CSCプレート)済み。構造は健全で防水性あり。外観に小さな欠陥があることも。 | 国際輸送、保管 |
| Wind and Watertight (WWT) | 輸出保証はないが、防水・防風性能は確保。穴や破損がなく、保管に適する。 | 倉庫、バックオフィス(輸出不可) |
| As Is | そのまま販売。防水性保証なし。大きな欠陥があることも。 | 仮設囲い、建設現場の一時利用 |
ヒント: 長期的な建築プロジェクトや住宅改装には、新品 または ワン‑トリップ コンテナを選ぶと、床状態が良く隠れた欠陥リスクが低減します。
法規制とメンテナンス
- 建築許可: 住宅や商業スペースへの改装には建築許可が必要。多くの自治体で最低天井高さ 2.5 m が求められ、20’HCはこの基準を満たします。
- 再認証・検査: 国際輸送に再利用する場合は、CSCプレートの更新が必要(30か月ごとに検査)。
- メンテナンス: シール、塗装、床、ドア機構の定期点検を実施し、異常があれば早期に修理します。
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